こんにちは😊

大田区平和島にある歯医者

東京流通センター歯科クリニック ブログ担当です✨

 

今回は酸触症についてお話したいと思います🦷

歯が溶ける、と聞くと

虫歯を連想する人が多いと思いますが、虫歯じゃないのに歯が溶けてしまうことがあります。

これは酸触症と呼ばれるもので、簡単に言うと「酸によって歯が溶ける病気・現象」です。

主に長年の食習慣から起こってきます。ゆっくりと進行するため、ご自身でも気がついていない人もいらっしゃいます。

私たちの歯は、酸性の刺激に弱い性質を持っているので、歯が酸にさらされやすい生活習慣があると、エナメル質・象外質が除々に溶けていきます。

虫歯とは違うの?

歯は体の中で一番硬い組織で、かなり頑丈にできています。

でも、酸には弱く、長い間酸にさらされると溶けてしまう弱点があります。

酸で歯が溶けると聞いて、まず連想されるのは虫歯だと思いますが、虫歯はミュータンス菌という虫歯菌が歯に感染し、酸を作り出すことで歯を溶かしていく病気です。

つまり、虫歯は細菌感染症の一種といえます。

一方、酸食症は、細菌による関与がありません。

虫歯菌が作り出す酸ではなく、食品などに含まれる酸性の物質が歯を溶かしていく病気です。

◆酸蝕症の特徴◆

酸触症になると、次のような特徴が出てきます。当てはまるものはないですか??

  • 歯の先端が以前より薄くなってきた
  • 冷たいものでしみやすくなってきた
  • 歯が黄色っぽく、ツヤがなくなってきた
  • 歯が小さくなってきた・丸みを帯びてきた
  • 歯の表面にガタガタと段差ができてきた

◆酸蝕症になる原因◆

酸蝕症になる原因は、体の中から出てくる酸による内因性と、酸性の食品など外から取り込む外因性の2つに大きく分けられます。

〜内因性の酸蝕症〜

内因性の酸飲症は、主に胃酸が逆流してくることによって生じます。

例えば、過食症や拒食症で、嘔吐(おうと)をする機会が多いと、胃酸がお口を経由して体外へと出ていきます。その際、歯が酸性の刺激にさらされて、エナメル質が溶かされていきます。そうした摂食障害がある方は、酸飲症にも十分注意して下さい。

もうひとつ、胃酸に逆流する現象としては「胃食道逆流症」があげられます。

胃と食道とのつなぎ目が狭くなるなどの異常によって生じる症状で、嘔吐反射も促されることがあります。その他にもアルコールを大量に飲む習慣があり、頻繁に嘔吐する方も酸蝕症になりやすいです。

〜外因性の酸蝕症〜

外因性の酸蝕症は、酸性度の高い飲み物や食べ物を習慣的に摂取することが主な原因です。

酸っぱい食べ物や飲み物を好む人は酸触症を起こしやすくなります。

健康のために酢や酸っぱいものを摂ることの多い人は要注意です。

また、〝酸性度が高いといっても、お酢やレモンなどのすっぱいものだけでなく、ジュースや炭酸飲料を始めとした清涼飲料水、ワインなども該当します。特にスポーツドリンクは盲点となりやすいです。

スポーツドリンクで酸蝕症になる理由

スポーツドリンクはミネラルも同時に摂取できるため、暑い夏場の水分補給には最適な飲み物ですよね。口当たりがよく頻繁にゴクゴクと飲んでしまいがちです。特に夏場は、たくさんの汗が出て、脱水症状、熱中症などの深刻なケースにならないようにこまめな水分補給が何より重要となります。

社会全体でも、夏場はミネラルなども同時に取り込めるスポーツドリンクが水分補給に最適とされています。もちろんそれは身体のためには間違ってはいないのですが、スポーツドリンクには大量の糖分が含まれているだけでなく、酸性度も比較的高いので頻繁に摂取するとお口の中が酸性に傾き酸蝕症のリスクが高まってしまいます。

◆酸蝕症の予防◆

〜内因性の酸蝕症の予防法〜

内因性の酸蝕症は、摂食障害や胃食道逆流症が原因となります。

逆流性食道炎や過食嘔吐の人は胃液がお口の中に上がってきて歯を溶かしてしまいます。

胃酸は非常に酸が強いので、歯には大敵です。

ですので、まずはこちらの病気を治すことが予防に繋がります。これらの病気は内科的な治療が必要となるため、まずは病院に相談しましょう。

〜外因性の酸蝕症の予防法〜

外因性の酸蝕症は、以下の点に気をつけることで予防しやすくなります。

①酸性の飲食物を避ける

お酢やレモンなど、明らかに酸性度の高い食品は、できるだけ避けるようにしましょう。

完全にやめる必要はありませんが、口にする頻度を減らすだけでも、酸蝕症の予防につながります。お口の中のpHが高まると、脱灰現象が起こりやすくなります。

②酸性の強い飲食物を口にした直後は歯磨きをしない・ゆすぐ程度に

酸蝕症の進行を防ぐためには、酸性の飲食物を多量に摂った直後には歯みがきをしないことも意外と大切なポイントです。

酸性の飲食物をとった直後は歯の表面のエナメル質が柔らかくなっているため、30分程度時間を置くか、お水で洗口してから歯磨きするようにしましょう。

30分くらいすればまたお口の中のpHが中性に戻っていくので、そこでしっかり歯磨きをしていきましょう。

③フッ素を歯に作用させる

歯が溶ける現象である脱灰(だっかい)は、フッ素によって予防できます。

フッ素は歯の再石灰化を促すだけでなく、酸に対する抵抗力も高めてくれるます。

そのため、普段からフッ素入りの歯磨き粉や洗口液を使用したり、定期的に歯医者さんでのフッ素塗布をしましょう。

④睡液の分泌を促す

唾液には、酸性に優いたお口の環境を中性に戻す作用が期待できます。

さらに、歯の再石灰化を促す作用もあるため、唾液の分泌量を促すことは、酸蝕症の予防に繋がります。唾液の分泌量は、唾液腺をマッサージしたり、食事の際によく噛んだりすることで増加できます。

寝る前には酸性の飲食物を控える

就寝中は唾液の分泌が少なくなり、お口の中のpHが中性に戻りにくくなります。

虫歯のリスクも上がるので、寝る前はお水かお茶にしておきましょう。

 

 

虫歯は部分的に歯が溶かされいきますが、酸蝕症は歯が全体的に溶かされていきます。

またゆっくりと変化していくのでご自身ではなかなか気がつきにくいことが難点です。

心当たりのある方は食生活や胃の健康状態などを今一度見つめ直してみて下さい。

そして、定期的に歯医者さんでもケアをして一緒にお口の健康を守っていきましょう☺️

 

育芯会では、全ての患者様に安心して診療を受けていただけるよう、感染管理の研修を行い、

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今後も徹底したコロナ対策、感染管理を行っていきますので、安心してご来院下さい。

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