本日は嘔吐反射があり、歯科の治療が苦手な方でも無理なく治療ができる方法をご案内します☺️
歯科治療では、歯科医師の手だけでなく複数の器具が口腔内に入ります。
治療する部位にもよりますが、口の奥まで器具を入れることも多くなります。
嘔吐反射が強くでる事に悩まされている方にとって、歯科治療を受けることは非常に困難です。
だからといって虫歯は自然治癒するものではありませんので、
治療を受けなければならないとどんどん虫歯が進行してしまいます。
そんな時の対処法や、画期的な最新治療についてご紹介します。
嘔吐反射とは
一般的には「えずく」と呼ばれることもあるこの「嘔吐反射」とは、人間の防御反応の一種であり反応が起こることは自然な事なのです。
喉の奥に異物が入った際、食道や気管に異物が入り込まないようにして生命を守るための働きです。
この嘔吐反射が過剰に出てしまうことを「異常絞扼反射(いじょうこうやくはんしゃ)」と呼びます。過剰な反射が起こる原因は人により様々で、実際に歯ブラシや歯科医療器具などが口腔内に入る
「物理的な刺激」により起こる場合だけでなく、緊張やストレスなどの「心理的要因」が原因となることもあります。
また、過度な喫煙やアルコールの常飲などが原因となり口腔内や
咽頭部の感受性が高くなりすぎてしまうことも考えられます。
他にも「歯科恐怖症」と呼ばれる種類の嘔吐反射も存在します。
こちらは、過去の歯科治療で受けた体験からの恐怖心やトラウマといった
精神的影響が大きいものです。
過去に無理な治療を受けた際に嘔吐してしまった経験などから
治療に対して過剰にストレスを感じ嘔吐してしまうのです。
歯科治療で発生する問題点とは
まず、治療を行う上で口腔内の状況を精密に検査する必要があります。
レントゲンや肉眼で確認することや、細かい器具を使って口腔内をチェックしていきます。
レントゲンを撮る際には、フィルムや専用の器具を口に入れて噛みこむ必要があります。
この時におえっとなってしまう方は、結構いらっしゃいます。
また、口腔内のチェックの際にはミラーや探針・スリーウェイシリンジ(水や空気を出す器具)など複数の器具を使用します。
これらができないと、どの部分に問題があり、その問題はどの程度の進行をしているのかを医師が正確に把握することができないのです。
治療の際には虫歯を削るための器具から、削った際に発生する熱を抑えるための水が出ますので、
口腔内に水が溜まります。
それを吸い取るためのバキュームや、削った部分の型を取るための印象材を口に入れる必要がでてきます。
つまり、口腔内に人の手や器具・水が入ることなく歯科治療をすることはできません。
嘔吐反射が出てしまう度合いにもよりますが、強い反応を抱えながら歯科治療をすることは患者さん自身にとって精神的にも身体的にも非常に負担が大きいのです。
個人の症状に合わせて対処法を見つける
過度な嘔吐反射といっても、一人一人症状は異なります。
どのような状態が辛く、反射が出てしまうのかを医師と共にしっかりと見極めて、
一番不可がかからずに治療を受けることができるようにすることが大切です。
対処法としては以下のようなものがあります。
ユニットを寝かせない
治療を受けるために座る電動リクライニングチェアを「ユニット」と言います。
このユニットの角度は医師の操作によって調節することが可能です。
本来であれば、寝かせた状態で医師が上からのぞき込むようにして治療を行っていくのが基本ですが、嘔吐反射が激しく出る方には椅子を完全には寝かせないで治療を行います。
寝かせてしまうと、口腔内に水が溜まりその影響で反射が出てしまうことが考えられるからです。
ユニットを寝かさない分、こまめに口をゆすぐことにはなりますが、水が溜まらない・バキューム(口腔内の水を吸い取る器具)が入らないだけでも効果が出る方もいます。
※治療内容によります。
小児用の器具を使用する
口腔内の型を取るための器具などには大人用と小児用があります。
小児用は子供の顎に合わせて小さく作られているのですが、これを使用することもあります。
大人用よりも小さいため、口腔内に入った時の異物感が多少でも和らぐでしょう。
笑気麻酔
吸引式の麻酔です。身体の緊張をほぐし精神をリラックスさせる効果があります。
歯科治療が怖いという子供にも使用されている安全性の高い麻酔法です。
精神的なストレスや不安からくる嘔吐反射の方であれば、
この笑気麻酔が非常に有効的に働きます。
静脈内麻酔法
腕の静脈に鎮静剤(精神安定剤)を点滴し、治療を行う方法です。
うとうとと眠ったような状態になり、患者本人としては寝て起きたら治療が終わっているということになるので非常に楽に治療を受けることができます。
一般の歯科医院では設備などの取り扱いがない場合もありますが、育芯会の人形町院では麻酔科の専門医が在籍していますので安心して治療を受けていただけます。
全身麻酔
他の麻酔方法と比べより深い麻酔深度となり、
完全に意識がなくなり痛みや刺激を全く感じない状態で治療を受けていただく方法です。
投与する薬の作用でご自身での呼吸が抑制されるため人工呼吸(呼吸の補助)が必要となります。
中でも全身麻酔法の設備は高額で、麻酔専門の歯科医師もいないと治療がおこなえないためほとんどの歯科医院では設備が導入されておらず全身麻酔法をうけることはできません。
しかし、育芯会の人形町院では日帰りで全身麻酔での治療が可能なので、嘔吐反射が強い方にはもちろんのこと、歯科恐怖症や忙しい方で治療を一気に終わらせたい方にもご評価いただいております。
※全身麻酔の取り扱いは人形町院のみとなります。
いかがでしたでしょうか?
軽度の嘔吐反射の方から重度の方まで、育芯会では患者様にストレスを与えない治療をご提案させていただきます。
東京流通センター歯科クリニックでは静脈内鎮静法や全身麻酔法は行っていませんが必要な方には分院をご紹介させていただきます。
気になる方は是非スタッフまでお声掛けください☺️
- 育芯会では、全ての患者様に安心して診療を受けていただけるよう、感染管理の研修を行い、
「正しい感染管理システム」、「常に清潔なクリニック」を心がけています。
今後も徹底した感染管理を行っていきますので、安心してご来院下さい。
皆さまのご来院心よりお待ちしております💓
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