大田区平和島の歯医者

東京流通センタ―歯科クリニック 事務担当です。

今回は前回に引き続き感染管理についてお話しいたします。

育芯会では全員休診にして感染管理研修を行ったり感染管理の徹底を目指しています。

各院に感染管理のリーダーが配置し日々感染管理の向上をしています。

当法人の感染管理マニュアルの一部を紹介します。

引用・転載は禁止です。

 

✰標準予防策(スタンダード・プリコーション)

あらゆる人の血液、すべての体液、汗以外の分泌物、排泄物、損傷のある皮膚、

及び粘膜には感染症がある可能性があるとして取り扱う考え方。

つまり、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)などの感染症を申告している方へ特別な対応をするのではなく、

全ての人が何らかの感染症を持っていると考え、

全ての処置に対して感染症に有効な対応をとること。

〔標準予防策を行う目的〕

・主に医療従事者の手指を介して起こる患者間の交差感染を
 予防する。
・患者が保有しているかもしれない未同定(特定できていない) の病原体から医療従事者を保護する

 

①手指衛生
目的

医療従事者の手指を介した患者さんへの交差感染予防をすること、

病原体から我々医療従事者を守ること。

つまり、うつさない、うつらないが目的である。

・衛生的手洗い・・・日常的手洗いで先に汚れを落としておくことが原則。消毒スクラブ
をしようして流水による手洗いを行う。【手洗い→処置→手洗い】の徹底。

 

〔擦り込み式アルコール製剤での擦式法の注意点〕

・洗浄の効果はない=細菌のみ効果あり
・迷ったら流水下での手洗いをする
・適量(約3ml)をしっかり擦り込む
・残存成分を考慮した消毒薬の選択をする

 

②個人防護具
●グローブ
グローブの装着目的:手指の汚染防止。
病原体が確認されているかいないかにかかわらず、湿性の血液・体液・排泄物等に触れる
可能性があるときは使用し、外した後、手洗いをすることが基本となる。

患者さんが変わるたびに手洗いすることを徹底しています。

汚染部位を広げ無いためにもグローブ(ゴム手袋)の付け方、外し方についてもルールを設けています。

 

●マスク
使い捨てマスク(通常のサージカルマスク)の装着目的:
飛沫感染から鼻と粘膜の汚染防止や医療従事者の咳などの危険から患者を保護する。
着脱時、マスクの表面には触れず、汚染面に触れないように取り扱う。

●ゴーグル
ゴーグル装着の目的:眼の粘膜の汚染防止。
眼球は全体が粘膜で常に湿潤しており、感染を受けやすい。
※メガネは代用にならない。
※治療中の飛沫やエアロゾル、切削片が飛散するアシスト時も装着。
※消毒、薬剤の飛散や刺激から保護するためにも装着

 

〔手荒れについて〕
手指衛生で懸念されることは「手荒れ」である。
手荒れを起こすと自分自身の感染リスクをあげてしまうことになる。
皮膚保護剤(ハンドクリーム)を約4時間おきに塗り、角質層の乾燥を防ぎます。

③器材再生

器材再生とは、医療器具の再生処理であり、使用後の器材を、洗浄・消毒・滅菌等の処理を行い、

再利用できる状態に戻すことである。

全ての使用済み器具は「感染性」とみなし、全て同じ扱いにする。

誰もが感染源と考える。

 

以下のものは使い捨てを徹底しています。

・グローブ

・マスク

・エプロン

・紙コップ

・患者様指導用 歯ブラシ

・患者様指導用 歯間ブラシ

・入れ歯洗浄用ブラシ

・各セメント、粉、液などの材料類

・クリーニング用ポリッシングブラシ

・排唾管  (いまだに使い捨てにしていない歯科医院も沢山あります…)

コロナウイルス感染症で不安な日々が続きますが

安心して通院して頂けるようにスタッフ全員で感染症対策をしていきますのでよろしくお願いします☆

 

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