ご自身の息を嗅いで、臭いと感じた事はありませんか?
口臭は多くの方が抱える問題です。しかしながらその悩みを他人に相談する事が出来ず、そのままにしてしまうケースが多いのも事実です。
E社のあるアンケートでは、20~50代の男女800名のうち、82.0%が「他人の口臭が気になる」と答え、77.8%が「自分の口臭が気になる」と答えています。同調査では口臭が気になる場面として1位に挙がったのが「職場・学校」でした。
つまり口臭が社会生活に及ぼす影響は決して小さくないのです。
<口臭の原因は?>『日本口腔外科学会』より
口臭の原因には大きく分けて5つあります。
生理的口臭
誰にでもあるにおいで、起床直後(起床時口臭)、空腹時(飢餓口臭)、緊張時(緊張時口臭)は特に口臭は強まります。これは唾液の分泌が減少し、細菌が増殖して口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物(VSC)がたくさん作られるためです。しかし、歯みがきで細菌やVSCが減少し、食事をしたり、水分を積極的に補給したりすることで唾液量が増加すれば急激に口臭は弱まります。したがって生活習慣の改善でよくなり、治療の必要がありません。
また女性の生理・妊娠時などホルモンバランス変化に伴う口臭、乳幼児期、学童期、思春期、成人期、老齢期、それぞれの年代固有の臭気(加齢臭)、民族的な口臭もあります。
飲食物・嗜好品による口臭
ニンニク、ネギ、酒、タバコ等による口臭は一時的なもので、時間の経過とともに臭いも無くなりますので治療の必要はありません。
病的口臭
鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病、肝臓疾患などが原因で口臭が起こる場合もありますが、病的口臭の90%以上は口の中にその原因があり、歯周病、むし歯(う蝕)、歯垢(しこう)「歯の周りに付く細菌の固まり」、歯石、舌苔(ぜったい)「舌の表面に付くコケ状の細菌の固まり」、唾液の減少、義歯(入れ歯)の清掃不良などがあげられます。
病気の原因を治療することで口臭を減らしたり、治すことができますので診断を受けてください。
ストレス性口臭
ストレスにより唾液の量が少なくなると口の中が臭くなります。
心理的(仮性)口臭
自分自身で強い臭いがあると思い込む人がいます。
このように口臭の原因を突き止める事が大事ですが、中にはこれらが複合したものもあり、病態は複雑です。歯周病や虫歯が原因である場合が非常に多い為、お口に中の環境を整えていく事で改善していくケースが多いです。
口臭でお悩みの方は一度当院までご相談下さい。